夢二の講演会に鳥が出迎え!?

【夢二トピックス】
1月21日(土)、日比谷図書文化館の「龍星閣がつないだ夢二の心―「出版屋」から生まれた夢二ブームの原点―」で竹久夢二美術館学芸員・石川桂子さんの講演会「夢二が表現した“かわいい”と出会う ~龍星閣旧蔵竹久 夢二コレクションより~」に行ってきました。いまも「週報」で連載している「KAWAIIの世界」(「竹久夢二 かわいい手帖」(石川桂子著)より)の総集編といったところ。展覧会の展示資料に竹久夢二美術館の資料を加え、とても分かりやすく、興味を益々深める内容でした。応募者が多く、聴講者は定員オーバーとなるほどの人気で、講演時間はあっという間に過ぎ、1回では惜しい!と痛切に感じました。聴講後また展示場で講義内容を確かめている人も見られました。講演会前に行われたギャラリートークも展示場に聴衆があふれ、説明員の移動が不自由になるほど。終了後にもう一周ゆっくり鑑賞している人が多くみられました。

展覧会の会期は2月末まで。ブック・カフェも併設されていて居心地満点。まだあと何回かは行ってみたいです。そういえば、図書文化館の入り口前でセグロセキレイが迎えてくれました。夢二も鳥が好きだったことを思い出しました。

夢二と台湾

大正時代を象徴する存在である竹久夢二。彼は画家のみならず、詩人等としても多くの作品を生み出し、恋と旅を重ねた生涯を送りました。死去する前年の1933年、夢二は2年余の米欧の旅から帰国後すぐ台湾に渡航し、台北で個展を開催しましたが、絵は売れず、帰国船に乗り遅れ、絵等も全て紛失するという不運に見舞われました。これは、この事象をもとに、波乱に満ちた夢二の生き方に関わって行く新たな試みのプロジェクトです。