東京都復興記念館で夢二

【夢二トピックス】
東京都墨田区の両国駅からほど近くにある「東京都復興記念館」。関東大震災と太平洋戦争の空襲時の資料を展示しています。その中に、東京渋谷で運よく被災を免れた夢二が東京中を駆け巡って都新聞に「東京災難畫信」を連載した記事と絵があります。
これを寄贈した夢二の孫(虹之助の娘)竹久みなみさんは、山形県酒田市の「舞娘茶屋 相馬樓 竹久夢二美術館」の名誉館長であったほか、「夢二研究会」の会員としても活躍されていましたが、昨年10月に逝去されました。

「夢二と台湾2023」にもご協力いただき、動画制作協力をしていただいている最中の訃報でした。ご冥福をお祈りいたします。

夢二と台湾

大正時代を象徴する存在である竹久夢二。彼は画家のみならず、詩人等としても多くの作品を生み出し、恋と旅を重ねた生涯を送りました。死去する前年の1933年、夢二は2年余の米欧の旅から帰国後すぐ台湾に渡航し、台北で個展を開催しましたが、絵は売れず、帰国船に乗り遅れ、絵等も全て紛失するという不運に見舞われました。これは、この事象をもとに、波乱に満ちた夢二の生き方に関わって行く新たな試みのプロジェクトです。